1月6日「日経平均株価451円安」【今日イチニュース】
その日に起こった一番のニュースを私が独断と偏見で選んで、何か書いてみようというコーナーを始めたいと思う。 今日は経済ニュースから。
日経平均株価 一時500円安
大発会の下げ幅は戦後4番目
年明け最初の取引である大発会。
普通なら新年のお祝いムードで「ご祝儀相場」となり、株価が上昇しやすい。
一方で大発会で株価が下落した場合は…その年の相場は厳しいと言われている。
大発会を迎えた今日の東京株式市場は、前週末のアメリカ市場(アメリカの市場は2日から開いている。)で、ダウ平均株価の下げ幅が200ドルを超えた流れを受けて全面安の展開となり、年末に比べて451円76銭安い2万3204円86銭で取引を終えた。
原因はアメリカとイランの軍事的対立による緊張
新年早々、アメリカがイラン革命防衛隊「コッズ部隊」のソレイマニ司令官をドローンによる空爆で殺害した。
アメリカ側は「ソレイマニ司令官はバグダッドのアメリカ大使館を攻撃する計画だったため」と理由を説明しているが、本当のところは分からない。
「それ今に…」と言ってる間もなく中東情勢が緊迫化。
中東産の原油価格が高騰した。
さらに、両国の関係悪化を懸念した世界中の投資家が、リスクがより高い株式などの資産を手放し、金や債券、そして「日本円」といった安全資産を買う「リスク回避」の動きを強めた。
なぜ日本円が安全資産の1つに数えられてしまうかと言うと…
我が国は現在(と言うかずっと)「デフレ」だ。つまり「円の価値はこれ以上下がらない。」と見られているのである。これが「有事の円買い」と呼ばれるものの正体だ。決してプラスの意味で円が買われているのではない。
その結果、年末の大納会に比べて1円も円高が進み、金の先物清算値に至っては1グラム5,473円と過去最高値を付けた。
私が持っている投資信託や株式は本当にささやかなので大したことはないが…軒並み下落した。
「第三次世界大戦勃発か!?」などと物騒なことを言う人も多いが国家間でお互いに宣戦布告をし合う全面戦争は、現代ではまず起こり得ない。
それに、アメリカも全面戦争は避けたいはずだ。
大統領選挙を控えて株価を下げるわけにはいかないため、アメリカ株は買われるだろう。
すると、ニューヨーク株式市場は一時回復すると見ることもできるが…日米どちらの市場も現在バブルの状態だ。
いつ調整局面に入ってもおかしくない。
緊張が続けばロッキードマーチンやグラマンなどの軍需産業株は上がりそうだが…戦争に乗じて軍事株に投資して儲けようなんて、人間としていかがなものかと思う。
買えるお金が無くて幸福だ。